■実験住宅の目的
教育と研究の融合化を実現する教材・研究設備として、
木造建築の部位や部材の構成の理解と、
居住環境の基本的な環境要素の意味を深めること、
さらに、環境共生型住宅における各種のパッシブ・アクティブシステムを開発することを目的に、
実験住宅を建設しています。
<教育>
現在、以下の授業での活用を予定しています。
・「建築演習」(1年後期):実験住宅の実測を行い、図面を描き、模型を作成する。
・「建築実験」(3年前期):室内の温湿度、気流、照度、二酸化炭素濃度などを測定し、居住環境の物理的要素の意味を体得する。
・「卒業研究ゼミナール」(3年後期):これまでに学習してきた木造建築に関する知識を再確認し、
その知識を建築実施設計に応用する能力を体得する。
など
<研究>
以下の研究開発にも活用します。
・空気循環による快適性と空調負荷削減効果に関する研究
・太陽熱と雨水による自然冷暖房システムに関する研究
・開口部の断熱改修効果に関する研究
など
■実験住宅の設計
2006年12月頃から2007年4月にかけて、
建築材料研究室の在永教授(プロジェクト代表者)、空間創造研究室の松田准教授(教育活用担当)、
建築設備研究室の崔准教授(設備設計担当)、環境設計研究室の市川講師(意匠設計担当)によって実施設計が行われました。
設計図はこちら→配置図・平面図・断面図1・断面図2・設備図・空気循環システム図
■施工業者の選定
近畿大学工学部建築学科の卒業生、楠本さんの会社である広成産業に工事をお願いすることになりました。